
注記
本ドキュメントの一部は暫定処置として、収容時に“教会”より回収された【文章-013】および【文章-052】をもとに作成されました。
概要
本オブジェクトは、少女の姿をした人型実体です。
要注意団体「黄昏の教会」の重要研究対象として同組織に監禁されていましたが、その後にサイト:ニューベイズが実施した強襲作戦により、同サイトに収容されました。
本オブジェクトは、直接██し██した対象の形質を模倣する特性を有しており、腰部の翼は本特性で模倣したものと考えられます。
インタビューによれば、この異常性は後天的に発現したものであり、元は異常性を持たない一般的な人間であったとのことです。
本オブジェクトは異常存在の形質も模倣可能であり、現在判明しているだけで██個の異常性を発現可能であることが確認されています。

インタビュー記録
本インタビューは収容の翌日、初期調査の一環として行われました。
機関職員:
はじめまして。
あなたのことは何と呼べばいいでしょうか?
セラ:
はじめまして。
わたしのことは……「セラ」と呼んでください。
機関職員:
わかりました。ではセラさん。
あなたはここに来るまで、“教会”の重要研究対象として監禁されていましたが、“教会”はあなたに対して何の研究を行っていたのでしょうか。
セラ:
わたしも、ちゃんと話してもらったことはないです。
ただ――あの人たちは、わたしを“器"と言ってました。
機関職員:
何の器ですか?
セラ:
「神さま」だと思います。
あの人たちは、“聖遺物”をわたしに██させて、神さまの力をひとつにしようとしていたんじゃないかと思います。
機関職員:
“聖遺物”というのは――
セラ:
“機関”のみなさんが「異常存在」と呼んでいるような、特殊な力を持ったものです。
あの人たちは、そういうものを集めて研究していたみたいです。
機関職員:
なるほど。
つまり、あなたは██したものの異常性を取り込めるんですね?
セラ:
……はい。
機関職員:
その能力は、生まれたときから持っていたのでしょうか?
セラ:
いえ……あの日からです。
ノーザンランドが、なくなった日(※補遺参照)。
機関職員:
あなたの生まれ故郷ですね。
そのとき何が起こったのでしょうか?
セラ:
なにも、覚えていません。
目がさめたら、もう"教会”につれてこられていて。
ノーザンランドも、わたしの両親も、もうなくなったのだと言われました。
機関職員:
わかりました。
辛いことを思い出させてしまい、申し訳ありません。

補遺
補遺1:
ノーザンランドは北部の山間部に存在した村でしたが、【インシデント-892】により壊滅し、生存者は確認されていません。
本オブジェクトと【インシデント-892】の関係性については、今後の調査事項となっています。
補遺2:
【文書-052】に基づき、本オブジェクトの両親の姿が確認できる写真等を、本オブジェクトの視界に入れることは禁止されています。
